シャンパーニュ方式
「トラディショナル方式」「瓶内二次発酵方式」とも呼ばれる、手間とコストがかかる高級な製法。
製法
- まず、ベースとなるスティルワイン(泡のないワイン)を造る。
- このベースワインを一本一本の瓶に詰め、糖分と酵母を加えて、王冠で密閉する。
- 瓶の中で再びアルコール発酵(二次発酵)が始まり、このときに発生した炭酸ガスが液体に溶け込み、泡となる。
- 発酵が終わった後も、オリと一緒に瓶内で長期間熟成させる。これにより、パンやブリオッシュのような独特の香ばしい風味(イースト香)が生まれる。
- 熟成後、瓶口に澱を集める作業(動瓶)を行い、瓶口を凍らせて澱を取り除く(デゴルジュマン)。
- 最後に、減った分を補い、糖分調整のためのリキュールを加えて栓をする。
特徴
- 泡: 泡がきめ細かく、持続性が高い。
- 味わい: 複雑で深みがあり、イースト香や熟成香が感じられる。
- コストと時間: 1本1本手作業で行う工程が多く、時間とコストがかかるため、高価なスパークリングワインに用いられる。