オレンジワイン
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白ワイン、赤ワイン、ロゼワインに続く「第4のワイン」として、近年注目を集めているワイン。 柑橘類のオレンジを使って造るわけではない。 白ブドウを使って、赤ワインと同じ醸造方法で造られることが最大の特徴
製法
白ワインは、白ブドウを収穫後、すぐに圧搾して果皮や種を取り除き、果汁のみを発酵させて造られる。そのため、色は淡く、渋み(タンニン)はほとんどない。 一方、オレンジワインは、白ブドウを破砕し、果汁、果皮、種子を一緒に漬け込んで発酵させる。 この「果皮と一緒に漬け込む」工程は赤ワインの醸造方法と同じ。この醸造により果皮に含まれる色素やタンニン、旨味成分がワインに抽出され、独特のオレンジがかった色合いと複雑な風味が生まれる。
香り
白ワインらしいフルーティーな香りに加えて、アプリコット、ドライフルーツ、紅茶、ナッツ、スパイスのような複雑な香り。
味わい
果皮から抽出されたタンニンによる心地よい渋みや、しっかりとしたボディ、そして旨味が感じられる。
歴史
オレンジワインの製法は、紀元前から存在していたと言われており、特にワイン発祥の地である**ジョージア(旧グルジア)**が有名。 ジョージアでは「クヴェヴリ」と呼ばれる素焼きの壺を地中に埋めてワインを造る伝統的な方法があり、その多くがこのオレンジワインの製法で造られる。 現在では、この製法が再評価され、世界中でオレンジワインが造られるようになる。