デカンタージュ
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ワインを瓶からデカンタ(画像)に移し替えること。
目的
1. 澱(おり)を取り除く
長期熟成されたワインには、色素やタンニンなどが結晶化した澱が沈殿していることがある。澱は口当たりが悪く、ざらついた感触があるため、デカンタージュによって澱をグラスに入らないようにする。熟成された赤ワインが対象。 光にかざしながらゆっくりと静かにワインをデカンタに注ぎ、澱が瓶口に近づいてきたら注ぐのをやめる。
2. 空気に触れさせて香りを開かせる
若くて硬いワインや、長期間ボトルの中で眠っていたワインを空気に触れさせることで、香りをより引き出し、味わいをまろやかにする。 ワインをデカンタに勢いよく注ぎ、たっぷりと空気に触れさせる。デカンタの中でワインを回すことで、さらに空気に触れる面積を増やすこともある。 若い赤ワインや、開けたばかりで香りが閉じたように感じるワインが対象となる。
備考
熟成の進んだ繊細なワインは、急激な酸化で風味が損なわれることがあるため、デカンタージュが適さない場合もある。