テロワール
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ワインをはじめとする農産物の個性を形づくる、複合的な自然環境要因を指す言葉。単に「土壌」や「気候」といった一つの要素ではなく、複数の要素が組み合わさってその土地独自の風味や特徴を生み出すと考えられている。 テロワールは、同じブドウ品種を使っていても、産地が違えばまったく異なる味わいのワインが生まれる理由を説明する上重要な概念。 例えば、ブルゴーニュ地方のピノ・ノワールと、カリフォルニアのピノ・ノワールは、テロワールの違いによって異なる個性を持つワインになる。
テロワールは、ワインだけでなく、コーヒーやチーズ、オリーブオイルなど、農産物全般の個性を語る際にも使われている。
気候
年間の気温、日照時間、降水量、風の強さや方向など、ブドウの生育に影響を与える大気条件を指す。例えば、温暖な地域ではブドウがよく熟し、フルーティーでアルコール度数の高いワインになりやすい一方、冷涼な地域では酸味が豊かでエレガントなワインになる。
土壌
土壌の構成要素(粘土、砂、石灰岩、砂利など)がブドウの根の張り方や、水分・養分の吸収に影響を与える。水はけの良い砂利質の土壌では、ブドウの樹が水分を求めて深く根を張り、複雑な味わいを生み出すことがある。
地形
畑の標高、斜面の向き(日当たりの良さ)、傾斜の度合いなどを指す。標高が高い畑は気温が低くなり、斜面の向きは日照時間や風通しに影響を与える。