AOC(Appellation d'Origine Contrôlée)

AOC(Appellation d'Origine Contrôlée)
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フランスのワインをはじめとする農産物や食品の品質を保証するための、非常に重要な法律に基づく認証制度。 日本語では「原産地統制呼称」と訳される。

生産地の地域がより狭く、はっきりしているものほど一般的に品質・価格が高くなる。

Appellation […] Contrôléeという表記が、そのワインがAOC制度に準拠していることを示し、[…] の部分には、Bourgogne(ブルゴーニュ) のような地方名、Pauillac(ポイヤック) のような村名、 Romanée-Conti(ロマネ・コンティ) のような畑名が入り、この名称が狭くなるほど(例えば、地方名→村名→畑名)、より厳密に規定されており、一般的に品質が高く、価格も高価になる。

ワインではラベルのことを「エチケット」と言うが、フランスの場合、ワイン法によりエチケットに以下を書くことが義務付けられている。これによりフランスワインはエチケットを読めばおおよそどういう味で、どういうランクかが分かる。

  • ブドウの収穫年(ヴィンテージ)
  • 格付け
  • 畑の名前
  • 産地名
  • 生産者名

AOCの下位の格付け

ヴァン・ド・ペイ (Vin de Pays)

「地酒」を意味し、AOCとヴァン・ド・ターブルの中間に位置する格付け。特定の地方や県単位での生産が義務付けられていた。

  • 産地: フランス国内の特定の「地域」や「県」で造られるワイン。
  • 規定: ヴァン・ド・ターブルよりは厳しく、使用できるブドウ品種や収穫量、アルコール度数などに一定の規定があった

ヴァン・ド・ターブル (Vin de Table)

「テーブルワイン」を意味し、最も下の格付け。

  • 産地: フランス国内のどの地域で造られたブドウを使ってもよく、複数の地域のブドウをブレンドすることも可能でした。
  • 規定: 産地やブドウ品種、ヴィンテージ(収穫年)の表示義務がなく、最も緩い規定

2009年のEUワイン法改正に伴い、これらの旧制度は新しい格付けに統合された。

ヴァン・ド・ペイ → IGP(地理的表示保護) に移行。

ヴァン・ド・ターブル → ヴァン・ド・フランス(VDF) に移行。

現在、多くのワインはIGPまたはVDFの表記を使用している。しかし、ワイン業界では旧名称も依然として使われることがある。

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