「ワイナリーの四季トスカーナ拡張」の遊び方

「ワイナリーの四季トスカーナ拡張」の遊び方
Page content

「ワイナリーの四季」とは

ワイナリーの四季は2013年にストーンマイアーゲームズ(Stonemaier Games)で作られたボードゲームです。これまでゴールデンギーク賞など、多くの賞を受賞しています。 今回プレイするのは、初代ワイナリーの四季にいくつかの拡張を加えた「ワイナリーの四季トスカーナ」になります。 トスカーナには3つの拡張ルールが追加されていて、それぞれを組み合わせて遊ぶことができますが、今回はもっともシンプルな拡張ルールで遊びます。このシンプルなルールは、初代よりもゲームバランスが整っていることが特徴で、ルールの複雑さは最小限に、そしてよりエキサイティングなゲームが楽しめます

ワイナリーの四季は所謂「ワーカープレイスメントゲーム」と呼ばれるジャンルです。アグリコラやストーンエイジなどが有名なこのジャンルは、すべてのアクションを行うことに労働者を必要とします。プレイヤーはタイトル通り各季節でさまざまなアクションを行いますが、持っている労働者には限りがあるため、「どのアクションも実行したいが、実行できる数には限りがある」優先順位を考える必要があります。

さらに、このゲームでは起床順という概念があり、早く起きるほど他の人より先に労働者にアクションを起こさせることができます。アクションマスに置くことのできる労働者の人数は限られているため、早く起きるほどやりたいアクションを選択できます。さらに同じアクションでも早くマスに置くことで一番乗りボーナスをもらうことができます。 各アクションは配置できるマスの数に制限があるため、遅く起きるほど、「アクションを選びたくても置けない!」というシチュエーションもあります。ただし、大きな労働者コマ=親方だけは、アクションマスが埋まっていても配置することができます。まさに切り札です。 一方で遅く起きるほど季節ごとにボーナスをもらう事ができます。7番が一番遅く起きる起床順ですが、7番を選んだ人のみ、次の年は1番に起きることができます。この起きる順番と、どのアクションを選択するかの駆け引きが面白いゲームです。

また、勝利点をたくさん得ることを目指しますが、勝利点を得るにはワインの出荷が必要です。ワインを作るには葡萄を植えて、収穫し、醸造してワインにする必要があります。それだけではダメで自分のワインセラーに合った注文を受ける必要があります。価値の高い葡萄を作るにはブドウ棚などの設備が、価値の高いワインを保管するにはセラーが必要です。建てるにはお金を稼ぐ必要があります。これらすべてに労働者が必要になります。労働者をどのように活用するか、シンプルながら頭を使うゲームです。

ゲームのインストール

まずは大きなボードを広げます。トスカーナのシンプルルールなので「設備」のカードを置くエリアがないボードを表にします。 自分のワイナリーを示す小さなボードを目の前に置きます。価値5,6,7の畑を表向きにしてボードの上に置きます。 次に自分のコマを色を決めます。ここまでがセットアップ、全員共通です。

親から遺産を受け取る

そしてこのゲームの大きな要素、通称親ガチャです。パパカードとママカードから1枚引きます。親から遺産を受け取りますが、親により遺産が異なります。お金、カード、設備など⋯これがこのゲーム最初のランダム要素、最初の動きが変わります。

起床順決め

その日もっとも早く目が覚めた人が1番です。最初は親(スタートプレイヤー)から時計回りの順番となります。(2年目以降は、前の年に早く1年を終えた人から順番に次の年の起床順を決めます)。順番が来たら、起床順を決めます。先ほど書いたように、早く起きるほど早く動くことができます。ただし、1番は選べません。1番は前の年で7番を選んだ人のみ選べます。

“ワイナリーの四季”

春にできることは以下になります。なお、いずれの季節でも市場アクション(手元の労働者を配置せずに1リラを得るなど)は可能です。

  • ブドウの樹購入 ⋯ 畑に植えるためのブドウの木カードを山札から引きます。
  • 観光客 ⋯ ワイナリーに観光客を呼び、お金(リラ)を獲得します。
  • 建設 ⋯ セラーや貯水タンクなどの施設を建ててワイナリーの機能を強化します。
  • 販促(影響力配置) ⋯ トスカーナ特有のアクションです。イタリアの地図上に影響力マーカーを置き、販促活動を行います。

夏にできることは以下になります

  • 夏期訪問者 ⋯ 強力な効果を持つ夏訪問者カードを手札から1枚使い、効果を得ます。
  • 植樹 ⋯ 手札のブドウの木カードを自分の畑に植えます。
  • トレード ⋯ お金、カード、勝利点などを交換します。
  • 畑売買 ⋯ 持っている畑を売却して資金を得たり、買い戻したりします。

秋にできることは以下になります

  • 受注 ⋯ ワインの出荷先と条件が書かれた注文カードを山札から引きます。
  • 収穫 ⋯ 自分の畑からブドウを収穫し、圧搾場に置きます。
  • 醸造 ⋯ 圧搾場にあるブドウを使ってワインを造り、セラーに保管します。
  • 建設 ⋯ 春同様、施設を建ててワイナリーの機能を強化します。
  • 観光客 ⋯ 春同様、ワイナリーに観光客を呼び、お金を獲得します。

冬にできることは以下になります

  • 冬季訪問者 ⋯ 強力な効果を持つ冬訪問者カードを手札から1枚使い、効果を得ます。
  • 労働者訓練 ⋯ お金を払って新しい労働者を雇い、次年度以降の労働力を増やします。
  • バルクワイン販売 ⋯ 出荷カードなしでワインを販売し、勝利点や資金を獲得します。
  • 出荷 ⋯ 注文カードの条件に合わせてセラーのワインを出荷し、勝利点と継続収入を得ます。

1年の終わり

冬のターンでパスを選択した人は、以下を実行します

  • 次の年の起床順の選択(パスした時点ですぐに翌年の起床順を選びます)
  • 労働者の回収(配置したすべての自分のコマを手元に戻します)
  • ブドウとワインの熟成、および収入の獲得(ブドウとワインの価値を1ずつ上げ、継続収入を受け取り、手札を7枚以下に整理します)

ゲームの終了

最初に25点を獲た人が出た時点で、その年でゲームは終了となります。余談ですが、25点だとゲームが長引くので、バランスは崩れますが20点で勝ちにするのがよいと思います。 トスカーナではゲーム終了時に、販路のシェアに応じた勝利点が加算されます。計算の仕方はxxxx。出荷の勝利点でリードしても最後まで油断できません。 全員の1年が終わった際、もっとも勝利点が多い人の勝ちになります。同点の場合はxxxxxx。 トスカーナではゲーム終了時に、販路のシェアに応じた勝利点が加算されます。計算の仕方はイタリアの各地域ごとに置かれた影響力マーカーの数を比べ、一番多く置いているプレイヤーがその地域に設定された勝利点を獲得します(エリアマジョリティ方式)。出荷の勝利点でリードしても最後まで油断できません。 全員の1年が終わった際、もっとも勝利点が多い人の勝ちになります。同点の場合は①所持金が最も多いプレイヤー、②セラーにあるワインの合計価値が最も高いプレイヤー、③圧搾場にあるブドウの合計価値が最も高いプレイヤーの順で判定し、勝者を決めます。

建設について

ワイナリーの機能を強化するために、様々な設備を建設することができます。

  • ブドウ棚 (2リラ):価値 4 以上の高いブドウの木を畑に植えるために必要です。
  • 貯水タンク (3リラ):黒ブドウの木(赤ワインの原料)を畑に植えるために必要です。
  • 中規模セラー (4リラ):初期セラーでは価値3までですが、これを建てると価値 6 までの赤・白・ロゼワインを造り、貯蔵できるようになります。
  • 大規模セラー (6リラ):中規模セラーを持っている場合に追加で建設可能。価値 9 までの赤・白・ロゼワインと、スパークリングワインを造り、貯蔵できるようになります。
  • 試飲室 (6リラ):「観光客」アクションを行った際、セラーにワインが1つ以上あれば追加で1勝利点(VP)を得られます。
  • 風車小屋 (5リラ):「植樹」アクションを実行した際、追加で1勝利点(VP)を獲得できます。
  • 宿泊施設 (4リラ):秋フェイズで通常の訪問者カードを引くのに加えて、追加でもう1枚(夏または冬の訪問者カード)引いて手札に加えることができます。
  • 農耕馬 (2リラ):自分の個人ボードに専用のアクションスペースを追加します。「畑から収穫する」または「ブドウの木を引き抜く」のどちらかを、他のプレイヤーに邪魔されずに実行できます。

夏の訪問者について

夏の訪問者カードは、主に春と夏のアクション(資金調達、ブドウの植樹、施設の建設など)をサポート・強化する効果を持っています。うまく使うことで、通常のアクションよりも効率よくワイナリーの基盤を作ることができます。

冬の訪問者について

冬の訪問者カードは、主に秋と冬のアクション(ブドウの収穫、ワインの醸造、注文の達成など)をサポート・強化する効果を持っています。ゲームの目的である勝利点の獲得やワイン出荷に直接つながる強力な効果が多いのが特徴です。

おわりに

ワイナリーの四季はワイナリー経営をしながらワインを造ったり、観光客を呼んだり、各地に販路を広げたりと、勝つために様々なことをする必要があります。しかしこれは大人のゲーム。最近僕たちは「プレイ中初めてワインが出荷されたら、その日持ち込んだワインボトルを開けて乾杯する」なんて遊び方をしています。