ワイナリーの四季エッセンシャルエディション

ワイナリーの四季エッセンシャルエディション
Page content

日本で売られている拡張なしの「ワイナリーの四季エッセンシャルエディション」は2015年に発売されました。しかしワイナリーの四季(原題:Viticulture)の初版は2013年。 翌年2014年に発売され評判の良かった"トスカーナ拡張"の内容を一部取り入れて再調整を行ったのがエッセンシャルエディションです。 英語版のWikipediaを読んでいましたが、後述の"親方"と、パパ&ママによる初手の変化は初版には無かった要素とのこと。 これが有ると無いとではゲームの面白さがぜんぜん違いますし、再調整は正解ですね。

ワイナリーの四季はAmazonほか、駿河屋のようなおもちゃ屋や、ビックカメラ、Amazonでも取り扱っています。

ワイナリーの四季とは

『ワイナリーの四季 エッセンシャルエディション』は、プレイヤーがトスカーナのワイナリー経営者となり、ぶどうの栽培、ワインの醸造、注文の達成を通じて、最も名声あるワイナリーを目指すワーカープレイスメントゲームです。

ゲームの目的

勝利点(VP)を20点獲得することを目指します。誰かが20点に到達した年の年末までゲームは続き、その時点で最も多くの勝利点を獲得しているプレイヤーが勝者となります。

労働者の配置と親方の役割

ワイナリーの四季のいわゆる「ワーカープレイスメント」ゲームにカテゴライズされ、この労働者ハイチと管理が最大のポイントです。

1. 労働者の配置(ワーカープレイスメント)

各アクションスペース(植樹、建築、醸造など)には、通常、1〜3つの楕円形の枠が用意されています。

2人プレイ:枠は1つ 3-4人プレイ:枠は2つ 5-6人プレイ:枠は3つ

プレイヤーは自分の手番に、まだ誰も労働者コマを置いていない空の枠にしか置くことができません。 一度誰かに取られた枠は、そのラウンドが終わるまで使えません。

アクションとボーナス:

中央の枠などに追加のボーナス(£1 やカードなど)が設定されていることがあります。 この枠に置いた労働者は、アクションとボーナスの両方を受け取ることができます。

親方

親方(通常、他の労働者より少し大きいコマ)はすでに他のプレイヤーの労働者コマが置かれているアクションスペース(枠)に置くことができます。つまり枠が満杯でも親方はアクションを行うことができます(ただしボーナスはもらえません)。

1.開始前の準備

  • 各プレイヤーは個人ボード(ワイナリー・ボード)と自分の色のコマ一式を受け取ります。
  • スタート時のブドウの木カード、夏訪問者カード、ワイン注文カード、そしてお金や労働者の数などの初期リソースは、「ママとパパ」カードによって決定されます(通称親ガチャw)
  • ブドウの木、訪問者(夏・冬)、ワイン注文の各カードをよくシャッフルし、ボードの指定された場所に置きます。
  • 労働者コマを自分のボードの「未使用の労働者」スペースに置きます(通常は一般労働者2個と親方労働者1個)。
  • 勝利点マーカーをボードの0点に、収入マーカー(リラ)を0に置きます。

2.起床を決める順番(春フェイズ)

各ラウンド(1年)の最初に、プレイヤーはボード上の「起床計画表」に自分のニワトリコマを置きます。 順番の決定: 最初のプレイヤーから順番に、1~7のスペースのいずれかにコマを置き、その年の手番順を決定します。

ボーナス: 1番目(早起き)はボーナスなしですが、後の順番(寝坊)を選ぶほど、追加の労働者、カード、勝利点、またはお金といった強力なボーナスを獲得できます。

注意:起床順7でもらえる労働者は、1年の終了後に手元から離れるタイミー労働者です。再度起床順7を選べば労働者をもらえます。

この後、決定された手番順に従って、夏、秋、冬のアクションを実行していきます。

3.夏フェイズ

起床計画表で決めた手番順に従い、自分の労働者コマをボードの夏のアクションスペース(黄色)に配置してアクションを実行します。

アクションの選択: 1手番につき1人の労働者を1つのアクションスペースに置き、すぐにそのアクションを実行します。

主な夏のアクション(例):

  • ブドウの木カードを引く: 畑に植えるためのカードを手に入れます。

  • 畑にブドウの木を植える: 手札のブドウの木カードを畑に植えます。

  • 建築: 貯水タンク、ぶどう棚、セラーなどの建物を建てて、ワイナリーを強化します。

  • 訪問者カード(夏)をプレイする: 手札の夏訪問者カードを使用し、様々な効果を得ます。

  • 観光客ツアー: お金(リラ)を獲得します。

建設できるモノの一覧

  • ブドウ棚 (2リラ):畑に価値 4 以上の高いブドウの木を植えるために必要です。これがないと、価値の高いブドウを植えることができません。
  • 貯水タンク (3リラ):畑に黒ブドウの木(赤ワインの原料)を植えるために必要です。これを建てると、どの畑にも黒ブドウを植えられるようになります。
  • 中規模セラー (4リラ):初期セラーで造れるのは価値 3 までのワインですが、これを建てると価値 6 までの赤・白・ロゼワインを造り、貯蔵できるようになります。
  • 大規模セラー (6リラ):中規模セラーを持っている場合に、追加で建てられます。これを建てると価値 9 までの赤・白・ロゼワインと、スパークリングワインを造り、貯蔵できるようになります。
  • 試飲室 (6リラ):観光客ツアーを行った際セラーにワインが1つ以上ある場合、追加で1勝利点(VP)を得ることができます。
  • 風車小屋 (5リラ):ブドウの木を植える夏アクションを実行した際、追加で1勝利点(VP)を獲得できます。
  • 宿泊施設 (4リラ):秋フェイズで、プレイヤーが通常の訪問者カード1枚を引くのに加えて、追加でもう1枚、夏または冬の訪問者カードを引いて手札に加えることができます。。
  • 農耕馬 (2リラ):自分のワイナリー・ボード上の専用スペースに労働者コマを置くことで、以下のどちらかのアクションを実行できます。(このアクションスペースは他のプレイヤーからブロックされません。) 1. 畑から収穫する: 植えてあるブドウの木から、その年のブドウを獲得する。 2. ブドウの木を引き抜く: 畑に植えてあるブドウの木カード1枚を手札に戻す

4.秋

起床計画表で決めた手番順に従い、訪問者カードを獲得します。

カードの獲得: 夏訪問者カードまたは冬訪問者カードの山札から、1枚を選んで手札に加えます。

5.冬

起床計画表で決めた手番順に従い、残っている労働者コマをボードの冬のアクションスペース(青色)に配置してアクションを実行します。

主な冬のアクション(例):

  • ブドウを収穫する: 畑からブドウを収穫し、個人ボードの圧搾場スペースに置きます。

  • ワインを造る: 圧搾場のブドウからワイン(ブドウトークンを裏返し)を造り、セラーに置きます。

  • ワイン注文カードを引く: ワインの出荷先となる注文カードを手に入れます。

  • 注文を達成する: セラーにあるワインを注文カードの条件に合わせて支払い、勝利点と継続的な収入(リラ)を獲得します。

  • 労働者を訓練する: お金を払って新しい労働者コマを雇います。

  • 訪問者カード(冬)をプレイする: 手札の冬訪問者カードを使用し、様々な効果を得ます。

ワインを造る(醸造)について

  • 赤ワイン、白ワインは同じ価値の赤ブドウ、白ブドウから作られる。これはシンプル。
  • ロゼワインは「白ブドウ」と「黒ブドウ」を1個ずつ使って造ります。
    • 必要なもの: 圧搾場に白ブドウマーカー1個と黒ブドウマーカー1個があること。
    • 必要な施設: 中規模セラー (価値 6 までのロゼを貯蔵可能)。大規模セラーがあれば価値9までのロゼを貯蔵可能。
    • 例として、価値 3 の白ブドウ と 価値 4 の黒ブドウ を使った場合、3 (白)+4 (黒)=7で価値7 のロゼワインを造れる
  • スパークリングワインは「白ブドウ」1個と「黒ブドウ」2個、合計3個のブドウを使います。
    • 必要なもの: 圧搾場に [白ブドウマーカー] 1個 と [黒ブドウマーカー] 2個 があること。
    • 必要な施設: 大規模セラー (価値 9 までのスパークリングを貯蔵可能)。
    • 例として、価値 2 の白ブドウ、価値 3 の黒ブドウ、価値 4 の黒ブドウ を使った場合、2 (白)+3 (黒)+4 (黒)=9で価値 9 のスパークリングワインを造れる

6.年の終わり

全員が冬をパスしたのち、全員が以下の作業を行います。 (トスカーナ拡張は微妙にルールが異なり、パスをした人がその時点でコマを回収します。これが駆け引きを生むのですが今回は割愛)

  • 労働者の回収: 配置したすべての労働者コマを個人ボードに戻します。

  • ブドウとワインの熟成: 圧搾場とセラーにあるブドウとワインの価値を、それぞれ1段階ずつ上げます。

  • 収入の獲得: 注文達成などで獲得した継続的な収入をボード上のトラックに従って受け取ります。

  • 手札の整理: 手札が7枚を超える場合、7枚になるまで捨てます。

  • 親マーカーの移動: スタートプレイヤーマーカーを左隣のプレイヤーに渡します。

いずれかのプレイヤーが20勝利点に到達している場合、その年の年末でゲームが終了し、最高得点のプレイヤーが勝利します。到達していなければ、次のラウンド(年)に進みます。

ざっくりこんな感じですが、文章よりも動画で説明されたほうが分かりやすい昨今。

ルール説明編

プレイ編